ギャスライティス

スリランカにはギャスライティスという言葉がある。
それは毎朝必ずご飯を食べる習慣のあるスリランカではよく聞く言葉で、ご飯を食べずに我慢しているとおなかにガスが溜まったりして腹痛を起こすこと。
これになると体の力が急激に抜けていく感じがしたり、意識を失うんじゃないかと思うほどくらっとしたり、人によっては吐き気をもよおしたりもする。
個々でその症状は少しずつ違うみたいだけど。
明け方5時前にどうも胃が痛くて目が覚めたKeiko。
なんかおかしい。
昨日の夜もちゃんとご飯食べたし、そのあと何ともなかったのに。
徐々に痛みは増してくるし、なんだろう?これ??
痛くて起き上がれず、でも大学に行って先生に試験のことで聞きにもいかないといけない。
試験までもう時間もないし。
無理して大学へ行ったもののあまりの痛さに我慢できなくなり、今回もメディカルセンター(通称「MC」)へ。
カルテを探してもらう時間も待っていられずよたよたしていたら職員さんがすぐにドクターに会えるようにほかの生徒を飛ばして診察室に入れてくれた。
先生は前回デング熱になったときに見てくれた先生。
「あら、久しぶり。元気?」
って元気じゃないから来てるんですけどね。
「こないだのデング、どうだった?病院にどのくらい居たの?」
と呑気にそんな話をしてる先生。
胃が痛いんですけど・・・。
Keiko:「急に明け方から胃が痛くなって・・・」
先生:「昨日の夜、何食べたの?」

え〜と・・・
先生:「ポルサンボル食べた?」
Keiko:「あ、食べた。いっぱい。大好きだから。」
先生:「ディガミリス(唐辛子)のほかにミリスクドゥ(チリパウダー)入れて?」
Keiko:「はい。」
先生:「あ〜、じゃあそれね。ポルサンボルいっぱい食べるとそうなるのよ。それ、ギャスライティスだから。」
Keiko:「え〜!だってギャスライティスって食べないとなるんじゃ・・・?」
先生:「ポルサンボルでもなるよ。だからここしばらくは食べないようにね。それから、何か最近強いストレスない?」
Keiko:「ある。試験が・・・」
先生:「ギャスライティスは食べ物を食べないことによってもなるし、食べるものによってもなるんだけど、一番大きいのはストレスだから。試験?考えすぎることないわよ。そんだけ話せるならできるできる。心配しないで。」

とそんなことに。
まさか自分がギャスライティスになるとは思いも寄らなかったけど、それよりも何よりもギャスライティスがこんなに苦しいものだなんて思いもしなかった。
寮にいるときにも理解できなくてみんな大変だな〜と思っていたけど、こんなに辛いものだったなんて。
先生にはこれからはちゃんと朝ご飯も食べること(このときはあまりの痛さにご飯作れなかったので朝食も食べていなかったのが更によくなかったらしい。)ストレスを溜めないことを注意された。
「ところで・・・ポルサンボルにはスドゥルーヌ(にんにく)入れたの?」
と更に聞く先生。ポルサンボルにスドゥルーヌ?入れてないよ。
「ポルサンボルにスドゥルーヌ入れると!
もうたまらないのよ。おいしくて!!
食べたことないなんて!!絶対入れてみるべきよ。
あ、でもしばらくはポルサンボル食べないでね。」[[pict:exclamation]]

先生、言ってることが逆な気がするんですけど。。。
とにかく何かを食べるように言われ、すぐに苦〜い液状のヨーグルトを飲まされ、売店で買ったパンを食べたら少しして本当に痛みが落ち着いた。
ミリスパウダーをたくさん摂取するとガスが発生するって聞くし、それが原因だったのかも。
ギャスライティスって胃の壁に傷がついてるって要するに軽い胃潰瘍になったってことだよね。
今後はちゃんと朝ご飯食べて、健康管理に気をつけよう。

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