大学院3回目

今日も大学院の授業へ。
一週間が過ぎるのは本当に早い。
今日は私の大好きなN先生の授業があった。
内容は「カウシルミナ」について。
カウシルミナというのは日本では聞いたこともない本の名前だったけど、スリランカではとても有名。
日本で言ったら・・・源氏物語とかそんな感じかな?
作られたのはクルネーガラの近くに首都があったダンバデニヤ時代という説が有力で著者はその時代の王様であるとされている。
ちなみに著者として一番有力なのがデウェニ パェラクンバー ラジャトゥマ(パェラクンバー二世もしくはパラックラマバーフ二世)
カウシルミナには元になった話があり、それがインドのジャータカカター(ジャータカ物語)の中にあるクサジャータカカター(クサジャータカ物語)。
話の内容は・・・
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ある国のクサ王子はとても容姿が悪いものの頭もよく、剣術も秀でていた。そんなクサ王子が結婚する相手として選ばれたのが、とても美しいパバーワティという小さな国のお姫様だった。
クサ王子の容姿が悪いことを気にした王様とお妃様はパバーワティがそのことに気づかないようにあれこれと知恵を絞ってクサ王子と結婚させるものの、結局パバーワティはそのことに気づき自分の国へ帰ってしまう。そして今度はクサ王子がパバーワティを追いかけて行き、パバーワティのいるお城で身分を隠して働き始める。
でもそのうちにパバーワティの両親がパバーワティのお見合い話を進め始める。あまりにきれいなパバーワティだったから、お見合いの話を出した近隣の7国の王子全員がパバーワティとの結婚を望んできてしまう。でもパバーワティが結婚できるのは一人だけ。同時に7つの国にお見合いの話を送っていたことを知った7国の王子はとても怒り、パバーワティを7つに切って(殺して)分け合うという話になってしまう。
そこでクサ王子がパバーワティを助けるためにその7国と次々と戦い、勝利を勝ち取り、最後にはクサ王子の心に惹かれたパバーワティも改めて自分からクサ王子を選ぶ。するとその直後クサ王子の容姿も魔法が解けたように美しい王子へと変身し、二人は幸せに暮らしました。
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という内容。
そんな内容の話を取り上げてこのデウェニ パェラクンバー ラジャトゥマ(パェラクンバー二世)が作ったのは・・・
叙事詩での恋愛小説!
言葉で言うと簡単だけど、このカウシルミナはスリランカでも
「最初で最後の最高傑作の叙事詩」
と言われているほどよくできている叙事詩。
このカウシルミナ、今はすでに書かれた時代のシンハラ語を読んでも理解ができない古典の言葉になってしまっているため、授業では有名な部分をピックアップしてその解説をしていく。
私にとっては最高に難しい。というかさっぱりわからないの域。
ただやるところは有名な部分になるわけだし少しずつ努力をして理解していけば何とかなる!と信じたい。
去年のN先生との授業だって回数を重ねるうちにだんだんわかるようになったし!
と楽観的に考えて・・・がんばります!

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