スリランカの創作小話

小話を考えるのが好きな友人。
新しい話を考えたんだけど〜ということで創作小話2話目
1話目は2013年5月8日参照
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ある外国人がスリランカに旅行に来た。
旅行慣れしていた外国人は山奥の村であるおじいさんに出会った。
おじいさんをからかってやろうと思った外国人はおじいさんにこう話しかけた。
「お爺さん、質問勝負をしませんか?僕はこの世界のこと何でも知ることができるんですよ。お爺さんはきっと知らないでしょう。だから、僕の質問に答えられなかったら5ルピー払ってもらうっていうのはどうですか?でも、お爺さんだけが払うのは不公平だから、お爺さんの質問に僕が答えられなかったら500ルピーあげましょう。」
おじいさんは少し考えると「いいだろう」とうなずいた。
「じゃ、質問です。地球と月の間の距離はどれだけあるか知っていますか?」
おじいさんは少し考えると黙って首を横に振り、立ち上がって家の中に入ると5ルピー持ってきて外国人に渡した。
そして今度はおじいさんが質問をした。
「3本足で山に登り、4本足で山から下りてくる動物は何だ?」
外国人にはわからなかった。田舎のおじいさんのする質問は大したものではないと思っていたのに!
そこで友人に電話をかけ、インターネットで答えを探し、あらゆる手を尽くして答えを探したもののわからない。
とうとう最後にはポケットから500ルピーを出しておじいさんに渡して聞いた。
「こんな山奥のお爺さんだからきっと外のことは何も知らないと高をくくっていました。でも僕にはお爺さんの質問の答えがわかりませんでした。その動物は何ですか?」
するとお爺さんは黙って立ち上がると家に入り、また5ルピーを持ってきて外国人に渡したんだって。
おしまい。[[pict:futaba]]

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