試験日初日

試験初日を終えると少し落ち着く。
そう聞いていてもどうしても緊張する試験初日。
10個の設問から選んで答える設問5つはすでに検討を付けたうえで受けに行くわけだから、それを書いてくるだけなのにがちがちに緊張してしまってすでに自分の頭に入っているのかどうかさえもわからなくなるような状況だった。
そうなったときにはもうそれ以上何も見ずに試験に行くほうがいいということで、すべての資料は持たず、ボールペンを4本、大学院のIDカード、受験票だけ、本当にそれだけを持って家を出発。
高校、大学なんかの試験では直前まで必死になって本を手放さずに見てたから何も持たずに行こう!なんて選択をした自分にびっくり。
でももう後は出るとこ勝負。できるだけ書くしかないんだから[[pict:pencil]]
試験会場が開いたのは試験時間5分ほど前。
自分の番号が書かれた机を探していくとすでに解答用紙の便箋が今日の日付と先生のサイン入りで置かれていた。
そこに自分のID番号と試験の種類を書く。
大きな講堂に机と椅子を並べて行われるけど、シンハラ語の試験を受ける生徒は講堂の端から4列目まで。
5列目からは言語学や英語の試験を受ける生徒が着席
してた。
試験開始は先生たちが前から順番に試験用紙を配ってくるけどそれを受け取った瞬間から。
受け取ってよく設問を読み、自分が書く予定だった設問を探す。
それを時間配分を考えながら一つずつ書いていく。
最初は何を書けばいいか緊張で頭が真っ白だったけど徐々に落ち着いてきて家で勉強した内容を思い出しながら書いた。
試験を受けてとてもよくわかったけどこの試験のやり方で重要なのはシンハラ語が、日本語がという問題ではなく、どの言語でも構わない。知識をしっかり頭に入れておくこと。
そしてそれをここで自分の知っているシンハラ語で表現して書くこと。
私は正直昨日まで、もっと言えば試験が始まるまで「上手なシンハラ語を間違えないで書かないと」と考えていた。
でも試験が始まったらそんなことは言っていられない。
上手なシンハラ語を書こうとして知っていることを書き損ねるよりも上手でなくていいから知っていることを伝えることが大切。
そうでなければ先生たちも私が何を知っているのか、何を理解しているのかがわからない。
書き言葉に話し言葉が混ざったって、上手に文章が書けなくたって、間違いだらけになったって、とにかく伝えることが大事っていうことなんだ。
限られた時間の中で伝えられることを伝える。
先日受験票にサインしてくれた先生が授業の最後で言っていた「とにかく書きなさい」という言葉がやけに何度も頭をよぎった。
3時間というのは本当にあっという間。
でも何とか5つの設問の答えを書いて初日の試験は終了した。

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